それでも殆ど一定の時間に起きるのだが、雨の日は何故か寝過ごす。
どうも雨の音が、心地よいBGMになっているようだ。
いつもなら20分夜更かしすれば、20分遅く起きる程のロボットぶりである。
それが何もなく、30分寝過ごすと、時間感覚を見失ったように戸惑う。
体内時計は壊れたのかと。
そしてカーテンを開けて、あーやっぱりとなる訳である。
直接雨が降る音よりも、車が濡れた道路を走る音が好きだ。
電車が走り抜けていく音が好きだ。
それはそがががの部屋が沿線にあるからだと思う。
20年も住んでいるうちに、完全に耳慣れた音になった。
…ということで、今朝もそがががは寝過ごした。
このモヤモヤは、空を覆っている雨雲なのだろう。
ばあちゃんが来た。
毎年、家にばあちゃんが来ると、母親のテンションの上がるのが少々ウザく、エンゲル係数が上がるのが、ちょっと嬉しい。
…総じては、いい状況だ。
ただ近年、ばあちゃんとの距離感に戸惑うようになった。
幼稚園や小学校の頃は思いっきり甘えていたし、言いたい放題言っていた。
しかしアラサーとなると、そうはいかない。
普通にタメ口で話していいのか、いや…敬語だろう?
少なくとも丁寧語か?
妹を見ると、何の気なしに、気兼ねなく話している気がする。
そう、こいつは外あたりだけは、いいやつだった。
…基本的に人嫌いのくせに。
冠婚葬祭で親戚連中が集まる時などに、ポテンシャルの最大値を見せる。
そがががは裏表を使い分けられないので、適当に相槌を打ったり、愛想笑いをすることさえ覚束ないのにである。
そんな訳でこれから一週間、ばあちゃんに一回でも笑ってもらうのが、そがががの目標です。
車で延々南へ。
途中、千両池に向かう道を見つけたが、車道は狭く、反対側から入らないと行けそうにない。
仕方なく方向転換が出来そうな場所を探す。
…ひたすら無い。
ようやく二台通れる道幅になり、駐車。
(神津島は殆ど駐車場が整備されていない)
そして皆で「もう階段は勘弁してくれ」などとボヤきながら、神津島灯台に続く階段を上っていくと、上に止まっている車を発見。
…どうやらここまで車で来れたらしい。
その後は倒れた看板に多少不安を覚えつつも、千両池に向かって降りていく。
(ロープを使うものの、10分程度で思ったよりキツくない)
岩肌を降りて、千両池に到着。
すると目の前に、10数メートルある巨大な岩場が。
高い所が大好きなクレイジーガイズは、ついつい足が向かう。
(↑リアルバカ)
岩肌には石で出来た足場が接着されており、どうやら登れるようになっているようだ。
とはいえ足を滑らしたら最後…というより最期。
波立つ海の藻屑になることは間違いない。
同行者は、そんな危険地帯でもデジカメ片手にムービーを撮り続けている、そがががを超えたクレイジー。
ザト「全然楽勝ですよ〜!(登るのは)」
…絶対に信用出来ない。
一歩一歩、両手両足で接地しながら、岩壁にへばりつくように登っていく。
完璧なロッククライミング。
…素人装備で登れる訳が無い!
そして岩山中腹で、これ以上一歩も上に登れないという状態になった。
肉体的にというより、精神的に折れていた。
手足に動け動け…と命令しても、ピクリとも動かない。
リタイア決定…。
中腹で休みながら、海の方を見る。
そががが「ゾゾゾ…」
波は容赦なく荒れ狂っている。
何もかもを、のみ込むように渦巻いている。
自然怖ぇえっ…。
帰りは例のクレイジーが立ったまま下りていくのに対して、そがががは(足がすくんだのもあり)腰を下ろして行ったので、数倍時間が掛かりました。
(安全だが、可動域が小さい)
…そして屈辱的なことに、そんな姿をばっちりムービーで撮られていたのでした。
地図を見ると、徒歩4時間の難所で、「このコースは危険」とはっきりと書かれている。
事前にネットで調べてみたが、数件しかヒットせず、殆ど情報は無い。
まぁ駄目だったら引き返せばいいだろうと、島に到着するや否や早速車で向かった。
山道を走っていって道の終点、観音堂の看板を見つける。
手書きで「島民以外は行かないこと」と書かれているのを横目に、山道に入る。
藪道を数百メートル行くと、予告されていた険しい断崖に到着。
ロープがあるので、それ程危険は無いが、急降下で降りていくので膝が笑う。
(雨の後とか、ぬかるんでいる時は要注意)
メンバーは飛ばしに飛ばすので、何と30分で海岸に到着。
それからは大岩の上をジャンプしながら(無謀だが早い)、海岸線を数百メートル進むと、観音堂に到着。
途中、波打ち際でハシャいでしまったので、靴と靴下は石の上に甲羅干し。
…裸足で歩くのはちょいとキツかった。
それから小一時間ほど転がっていたソフトボールで遊んで、帰ることに。
下りよりは上りの方が辛いのは必至だろう。
ロープを頼りつつ、上っていく。
(ロープは上り用にあるのだと気付いた)
ジーパンだと膝が曲がらないので、ジャージの方が良かったかもしれない。
息を切らし、汗をメチャクチャかきながら、途中4度の給水を挟みつつ、断崖を登り切る。
…あとは山道。
かなりしんどかったけど、終わってみれば上りに要したのは40分強。
往復でかかった時間は、1時間半程度だ。
(4時間のコースを半分弱で行ったのだからキツくて当然である…)
最後はみんなでゴール。
特に見所は無いけれど、得体の知れない達成感と足腰の疲労感はバッチリ。
飲み物は言うまでもなく、軍手があると超便利です。

昨夜無事、旅行から帰ってきました。
疲労困ぱいゆえ、詳しい話はまたいずれ。
今回は島旅マスターにまで成長したそがががが、旅のポイントなどをざっと紹介していきます。
1「服の替えは上より下を」
上着は重ね着すれば、なんとかなる。
しかし、下に行くほど替えがきかなくなる。
パンツ、靴下、靴など。
海岸に行く時は、泳がなくても結局濡れるので、サンダルがあった方がいい。
2「四人に一人は脱水症状」
睡眠不足や飲酒、強い日差しなどで、山では脱水症状になりやすい。
食べ物は意外と何とかなるのに対して、島及び登山で必須なのは飲み物。
早めの給水と、1リットルは飲み物を用意しておきたい。
3「島の食べ物は過度に期待しない」
期待しなければ、当たる時もある。
ただシンプルな食事が多いので、帰ってくると無性にジャンクフードが食べたくなる。
4「飛行機も船も信用しない」
風の向きが悪ければ飛行機は飛ばないし、波が荒ければ船も着港しない。
余裕をもったスケジュールが必要。
ただ同じ信用の無さでも、圧倒的に短時間で着く飛行機の方が潰しがきく。
船は他の乗員との触れ合いや、日の出は素晴らしい。
オフシーズン、そして名産品も観光地も意外と少ない島旅にそれでも魅せられるのは、そこに何かがあるからなのだろう。
何なのかは未だ分からないが、それを感じに…そして見つけに行くのが島旅なのかもしれない。
