すると次から次へと、坂道を上ってきた人たちが、そがががにぶつかりそうになる。
そがががが上にいるのは分かっているはずなのに、どうして避けようとしないのだろう…。
道は川に沿ってそれこそ延々と続いているし、わざわざそがががのいる所を通らなければいけない必要は無い。
それなのに皆ギリギリまで近づいてきて、交錯しそうになるのだ。
見知らぬ人「あっ! ご、ゴメンなさい」
そして皆謝って去っていく。
な、何故だ…?
上ってくる人達の様子をしばらく見ていて、ようやく分かった。
彼らは皆同じように、自分の足元だけを見て上がってきているのである。
そう、坂道を上る時は、人は何故か下を向いてしまうようなのである。
足元に注意するという意味だけでなく、前傾姿勢をとることでバランスをとっているのかもしれない。
(坂に対して垂直の姿勢で上ると、後ろに倒れそうだ)
数分の間に何人もの人と袖触れ合った…何とも不思議な体験でした。
(オチなし)
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