アクセス解析 カウンター SEO ドリーム愛ランド 「クレイジーザト」[3]
ドリーム愛ランド
日々の出来事を日記に書いていきます。
「クレイジーザト」[3]

「あいつ、マジで山に行ったと思うか?」

曽我はウーロン茶を口に運びながら、二人に訊ねる。

うーんと、松本と露崎の顔も曇っていった。

彼らも一緒に旅行に行って、中里の暴れっぷりは何度も目にしている。

そしてやつなら、十分考えられることだと思っていた。

「この文面からすると……限りなく黒に近いと思うけど」

松本が口を開く。

曽我も同意見だった。

そういえば、と露崎が思い出したように口を開く。

「一昨日会った時に、ザトにこんなことを訊かれたんですけど……」

――露さん、気温って百メートル上がる毎に、何度下がるんでしたっけ?

露崎が「0.6度だ」と答えると、

――あ、そうでしたよね。じゃあ東京が十八度なら、あっちは三度ってことか。結構、寒いんだなぁ。

そう言って、ユニクロへ向かっていったそうだ。

その時露崎は、変なことを訊くやつだなと思ったが、元々変なやつなので、特に気に留めず流していたのだという。

「ということはだ……」

曽我は松本の顔を窺う。

「あぁ、ザトの行った先は、二千五百メートル、ってことになるね」

「…………」

場は一瞬にして凍り付く。

「マジかよ!? 死ぬだろ、そんなの」

曽我はバンとテーブルを叩いて立ち上がる。

「しかも東京の十八度っていうのは、あくまで最高気温だろ? 最低気温は大体……」

「今日だと、十三度ぐらいですかね」

露崎が眉を寄せて言う。

「ってことは、計算すると」

「うーん、向こうはマイナス二度ってことになるね……」

松本の言葉は、絶望的な重みを持っていた。

「絶対、積もってるだろ。下手したら、一面凍ってるじゃないか……」

曽我は力無く、椅子に座る。

そしてそれに追い打ちを掛けるように、露崎が口を開いた。

「あいつはそれを、ユニクロのフリースで何とかしようと思ったようですね……」

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