[下]
「方法としては3パターン考えているんだ」
「あー意外に考えているのね」
「まず一つは藤江のパソコンに、ウイルスバスターをインストールしておく」
「根本的な流出を防ごうとしたんだ。でも木村もいるし、コピーをもらった他の友人が流出させちゃう可能性もあるんじゃない?」
「確かに。それで次に考えたのは、カメラのテープを入れ替える方法だ」
「チンコや顔が見えないように、自分で編集したやつを入れとくってこと? なるほど、コロンブスの卵的な発想だね」
「でも、これも致命的な欠点が一つある」
「盗撮されてるのに、カメラを見つけられなかった場合か。それだと全部が水の泡になるね」
「あぁ。ホッとしてプレイものびのび変態化するだろうし、それが全部録画されてることになる。マイナスの2乗だ」
「数学分かってないよね?」
「ということで、パターン3で行こうと思っている。むしろ、こっちからカメラを仕掛けてしまうという作戦だ」
「これまた意外な方法に出たね」
「部屋中に自らカメラを仕掛ける訳だ。その際にカメラを見つけられるかもしれないし、もしカメラを意識してしまっても、自分のカメラを見たことに出来るだろ」
「確かに……それぐらいの変態プレイは曽我くんならするだろうし、彼女も納得だ」
「もしカメラがあったら、視野を塞ぐように何気なく自分のカメラを設置しとけばいい。撮られてるってなると彼女も興奮するだろうし、その分俺も興奮する。プラスの3乗だろ?」
「やっぱり、数学分かってないよね」
「文系だしな。……あ、木村からメール来た」
「何だって?」
「『今、バイオハザード3やってるんだけど、イカみたいなボスの殺し方教え
て』だって」
「絶対、忌引きってウソだよな」
【END】
その後、松本が店員にミルクセーキのお代わりを頼んだ。
曽我は「ミルクセーキとミルク精液は似てるな」と心の中で思った。
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