医者「画像上で首の損傷は見られませんね」
との言葉にホッとする。
それなら痛みの原因は何かと言うと、
「転倒した際、頸椎が脳震とうのような状態になり、痺れているのでしょう」
確かにコンクリートにしこたま顎をぶつけたらしく、まだ傷が残っている。
(失神していたので、ぶつけた記憶は無い)
膝下も怪我をして大きなかさぶたになっている。
手の痛みの方が酷かったから、どちらもすっかり意識の外だった。
人間の苦痛や不幸というものは、程度ではなく、比較によって感じるようだ。
「どれぐらいで治りますか?」
医者が言わないのには理由があるのだろうが、あえて踏み込んでみた。
「一ヶ月ぐらいですか? それとも半年、一年」
答えは半ば予想通りだった。
「半年かかるかもしれませんし、ひょっとしたら明日治るかもしれません」
真実を隠しているのか、それとも本当に分からないのだろうか。
なお食い下がろうとする俺に、
「何とも言えません。時間はかかるかもしれませんが『気が付いたら治ってた』、そんな感じだと思いますよ」
…なるほど、そんなものかもしれない。
求めていた答ではなかったが、これ以上質問は無かった。
「それにしても」もう一度医者がMRI画像を見て言う。
「骨格が弱いですねえ」
えっ。
「肩こりとか酷いでしょう? 慢性的に悩まされるでしょう」
遺伝的に?
筋肉とかじゃなくて骨格の問題?
自分でもずっと知らなかった自分の欠点を指摘される。
最後に言われたこれまた対処不可能な一言に、何よりのショックを受けた。
「ヒグゥ!ヒグゥゥウゥゥ!」とか叫びながら、13回もイっちゃって、なんかクジラみたいに潮吹いてたぞwww
http://fuyuiro.net/mnona/5m84eti
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