今日は1ヶ月ぶりの診察だ。
――人生を変えるような出来事は、思いがけないタイミングで現れる。
それがまさか自分自身に、まさに人生を変える程と思えた衝撃は、もう無い。
忘れてしまった。
顎やスネのかさぶたは消えたし、手の痛みもいつの間にか消えていた。
握力はまだ9割程だが、日常生活に支障はない。
反面、左手と小指の性能は2割増しでアップした。
見た目には9月以前と全く変わらなくなった。
ランニングを再開した。
軽快に走り出したのだが、一周1キロ、3周で一杯一杯になった。
以前は5キロくらいは何ともなく走れたのに。
それまで2年以上走り続けていたのに、2ヶ月休んだだけでここまで落ちるのか。
…改めて思う。
継続していることは、評価できない。
評価は結果でのみ、あらわれるのだ。
それは走り終えた時。
肺や脚が続かなくなって、スピードを緩めた時。
いつだってネガティブなタイミングで現れるのだ。
過程に、ましてや過去に意味はない。
そして2年の貯金が2ヶ月で尽きるように、これから20年続ければ2年分の走りなど取るに足らないものになるだろう。
――そう、今夜も走り出すのだ。
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